ある内向的な人間の旅

何日も一人で過ごして満足できるほど極端に内向的(INTJ)な著者は、52年間逃げ続けた末に自分が最も恐れる悪魔、すなわち身のすくむような高所恐怖症と1年間の戦いに乗り出した。社会と競争するか、あるいは押しのけて進んでいくタイプAのコントロールフリークである著者は自分の感情の奥底へとたどり着き、そこでようやく負けを認め、助けを求めた。

彼を救ったものとは? それこそが彼に悪戯をしかけ、囁きかけ、そして挑発してきた恐怖であった。彼の愛人でありミューズでもあった恐怖は、月光そそぐ山道で彼を待ち受け、恋の火をもう一度灯そうと迫る。恐怖が自分のために存在していたことを思い出したことで一生分のフラストレーションが爆発し、視界が開けた。恐怖は肉体的な感情にとどまらず、モチベーションをもたらす概念となったのだ。それは内なる競争心の美しさと、不可能な目標を掲げる果敢さに立ち戻る時だった。

戦略、直感、規律といった洗練されたツールを駆使して練った計画とは、52歳を迎えた年の52週間であらゆる形の恐怖に面と向かって立ち向かうことだった。スカイダイビングという最終目標に向けて歩みを進める著者は、マウイの北岸でウインドサーフィンに挑戦する。自転車と老いた体を危険にさらし、レーストラックを駆け抜ける。断崖での危険極まるスキーは、もはや珍しいことではなくなった。のみならず、グライダーから軍用の練習機までいくつもの飛行機を飛ばすことさえした。

計画を実行する間、彼は毎週の冒険を日記にしたためていた。その日記帳はまもなく、ある疑問をめぐるミステリーへと変貌する: 53歳の誕生日に、本当に飛行機から飛び降りることができるのだろうか? しかしこの疑問が「最大の敵と対峙するために、これまでの人生でいかに備えてきただろうか」という問いかけに変わったとき、ミステリーは回想録へと姿を変え、冒険を続けた52年間と恐怖へ飛び込んだ52週間の旅を結びつけた。

1年をかけた対決の終幕、空中を自由落下するわずか52秒の間に、皮肉かつ驚愕すべきパラドックスに到達した。思い出というピースがひとつひとつはまっていき、彼の人生という複雑なジグソーパズルが完成を見る。本書の核心は、彼が自分の人生に、何よりも自分自身にどう立ち向かっていったかを綴る物語なのである。